日本
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白 野伏ケ岳
積雪期にしか登れない岐阜の名山、野伏ヶ岳に登りたいと思います。山スキー、スノーシュー、わかん等、なんでもいいです。原則、アイゼントレ参加者に限定させていただきます。
<日 時>
3月12日(土)~13日(日)
<集 合>
参加者、行程によって決定
<コース>
白山中居神社駐車場 – 林道 – 和田山牧場跡 – ダイレクト尾根 – 野伏ヶ岳(ピストン)
※白山中居神社駐車場に前泊するか、和田山牧場後にテント泊するかは参加者で決定します。
<レベル>
体力A 技術A+(アイゼントレ参加者)
<装 備>
アイゼン・スノーシュー(わかん)or 山スキー装備・お助けセット
<締切り>
2月26日(金)
<担 当>
木村
<あしあと>
【日 時】 2016年3月13日(日)(12日より麓泊)
【参加者】 木村(CL)、栃尾(SL)、日高夫妻、藤江、榎本、大路夫妻
【コース】 白山中居神社~和田山牧場跡~ダイレクト尾根~野伏ヶ岳(ピストン)
雪が無い雪が無いと嘆き続けたこの冬、雪を求めて日本有数の豪雪地帯である両白山地の野伏ヶ岳に行ってきた。夏道がなく雪の季節にしか登れない山である。
広大で真っ白な雪原の広がる気持ちの良い和田山牧場跡でのテント泊も良いが、今回は参加者の協議により白山中居神社の駐車場での麓泊とし、宴会重視で13時に名神黒丸PA集合で出発した。16時過ぎに到着し、明るい中でのテント設営は若干躊躇われたが、張ってしまえばもう何も気にならない。「塩ちゃんこ鍋」を中心に、16時半頃から22時までの長時間宴会となった。22時にお開きとなったところで、仕事終わりで出発された大路夫妻が到着した。
当日は5時起床。いつの間にか駐車場はいっぱいになっている。朝食は前日の鍋のスープでラーメン。駐車場のトイレが1ヵ所故障の為順番待ちが長く、出発は予定より少し遅れて6時42分であった。今回は日高さんもハイク組のため、スキー組は藤江さんと木村の2名のみとなった。
石徹白川を渡り、しばらく行くとすぐに林道は雪に覆われていたのでシール登行に切り替える。ところどころ雪が切れていたが、まぁ快適に登れた。高度1000m付近で林道を外れて尾根を牧場跡までショートカットで直登する。牧場に出ると一挙に景色が開け、広大なる雪原と野伏ヶ岳、薙刀山と良く見える。やはりここも雪は少なめで、中央ルンゼにもところどころ黒くはげている部分が目立った。雪はかなり締まっており、ハイク組のスノーシューは只のお荷物状態であった。お天気は快晴とは行かないが、薄曇り程度で視界は非常にクリアーであった。
気持ちの良い牧場跡で一休みの後、ダイレクト尾根(南東尾根)を目指す。ハイク組は途中林道を外れて急斜面の直登に。ステップが出来ていてさほどしんどくなかったとの事。スキー組は延々林道を回り込み、大きく遠回りして尾根に乗る。藤江さんより自分のペースで登りたいとの申し出があり、先行して1220mのあたりで直登したハイク組と合流できた。
ダイレクト尾根の途中から斜度がきつくなる為、ハイク組は1250mあたりでアイゼンを装着、私もクトーを付けた。ここから北東尾根とのジャンクションピークまでが一番きつい。その上雪が例年よりかなり少ないため、藪が沢山出ておりかなり苦労する。機動力が高い筈の山スキーだが、ここで若干ハイク組に遅れをとる。ここを滑って降りるのは至難の業である。ジャンクションの手前にクレバスが見えたので、斜度も考えて一旦スキーを外したが、結果的にはクレバスは避けて通れる程度であった。雪の多い年は、ここは雪庇を超える必要があり、いつも難儀する場所である。
ジャンクションピークを越えると斜度も緩み、快適な雪原をしばらく登ればすぐに山頂である。11時半くらいと予想していたが、10時48分の登頂であった。山頂からは360°の景色が楽しめる。快晴ではないものの、風もなくゆっくり景色が楽しめた。
さて下山であるが、ダイレクト尾根を下るのはどう考えても難しい。南斜面を下りてしまうと登り返しがきつい。中央ルンゼの真ん中を滑るしかないと思われたので、藤江さんとの合流をハイク組にお願いし、牧場跡の林道終点での合流を約束して滑走を開始した。しかし実際北東尾根から中央ルンゼに入ろうとすると、あちこちに大きなクレバスがあり非常に気持ち悪い。しかたなくそのまま北東尾根を降りる道を選択したが、こちらはダイレクト尾根に比べてまだ藪がマシであり救われた。牧場から椎高谷にのびる林道をトラバースして30分ほどで合流地点に到着できた。ハイク組はダイレクト尾根を下り、登りで直登した地点よりまだ先の1150mあたりで藤江さんと合流できたようで、12時15分頃に牧場跡で無事全員が合流できた。
ここからはゆったりと牧場跡を進み、林道入口で尾根道ショートカットのハイク組と再び別れてスキー組は延々と林道を滑り降りた。800mあたりで雪が切れた個所が出だしたため、ここで板を外してハイク組を待ち、13時40分ごろ無事に駐車場に帰着。7時間の行程であった。