槍ヶ岳-北鎌尾根
2019年8月9日(金)~8月11日(日) メンバー4人
【8月9日】快晴
快晴の朝、夏山合宿メンバー4人で北鎌尾根を経て槍ヶ岳を目指す。
メンバー4人が初見ルート、さらに私は初めてのパーティー山行となる。
朝一番に上高地を出発し、徳沢、横尾、槍沢ロッジ、ババ平では各自水を2L程補給し大曲まで順調に進んで行く。それにしても朝から暑い。
大曲から水俣乗越までは400m程の激登りが続く。あまりの暑さで休憩を入れながらでも疲れる。(今回一番ツラい登りだった(>_<)
水俣乗越からの下りは「らーく!、らーく!・・・」のオンパレード。どれだけ慎重に進んでも砂と小石が滑り落ちるため、順番によけながら下って行く。
間ノ沢辺りから北鎌尾根、独標、槍ヶ岳が望めてテンションが上がります。沢を下っていくと本日の幕営地、北鎌沢出合に到着。
ツェルト設営後、ぬるいビールで乾杯し明日に備えて明るいうちから就寝zzz。
快晴から一転、20時前からカミナリが大発生。周りに逃げ場があるわけもなく各自ツェルトの中でビビっていました(T_T)
【8月10日】3時10分出発 快晴 気温14℃
昨晩のカミナリ・雨の心配もなく、朝から快晴での出発!
雨も早くに止んでいたため、岩もほとんど濡れてなくヘッドライトを頼りに北鎌沢を登って行きます。
出発から30分程で右俣・左俣の分岐に到着。ここが最後の水場となるためたっぷりと水補給すると、肩にズッシリと重みが伝わります。。。北鎌沢出合から北鎌のコルまでは標高差640m。一気に登ることになるが日の出前の涼しい時間、体力温存しながら登ることが出来た。
コルから独標まではハイマツ混じりの岩場を登って行く。太陽も昇り朝から暑いが稜線は少し風があり救われる。
目の前に独標が現れるとその存在感に圧巻。独標は直登せず千丈沢側をトラバースするが、切り立った岩場とザレ場の不安定な足場に緊張の連続。しばらくトラバースしたのち稜線めがけて岩場を登り独標ピークを踏む。
独標からの景色は最高で、槍ヶ岳、東鎌尾根、北鎌尾根、西鎌尾根のすべてが見渡せる。景色を眺めたり写真を撮ったり必要以上に休憩を取ってしまう。この時はこれから先の厳しさをわかっていなかった。。。
独標からは槍ヶ岳を見ながらいくつものピークを越えていく。岩場を登りトラバースしザレ場を登り下り進んで行くが全然槍ヶ岳が近付かない。しかししっかりとルートファインディングをしないと無駄な体力・時間を消費するので全員でルートを確認しながら慎重に進んで行く。
疲れもピークに達するころ北鎌平に到着。ここから槍ヶ岳に向けた最後のルートファインディング。槍ヶ岳を覆う雲が出てきているため急ぎたいが岩場、ザレ場のため無理は出来ない。稜線でのカミナリはゴメンだ!
槍ヶ岳直登寸前、雲が切れて天気も味方してくれる。
直登のチムニーは登山靴でさらに荷物を背負っているので慎重に登る。チムニーを登ると後は山頂の祠に向かって最後の登り。一般登山道からの登山者の熱い視線を浴びながら北鎌尾根のゴールを迎える。
みんな疲れを忘れて最高の笑顔で記念撮影!おめでとう!
一般登山道を下り、殺生ヒュッテキャンプ場で幕営。
疲れているためすぐに就寝するが夜中あまりの寒さに目が覚める。緊急用のカイロを取り出すがそれでも寒い。外の気温は3℃を指していた。。。
【8月11日】6時出発 快晴 気温3℃
昨晩は寒さであまり寝ることが出来ず朝を迎える。本日も快晴。
殺生ヒュッテから上高地ターミナルまでは、快適な下りで帰路につきました!
北鎌尾根のバリエーションルートは、体力、ルートファインディング、技術力と天候、全てが揃って初めて挑戦できるルートだと感じました。
報告:koji-iwa
おめでとうございます‼️
北鎌を征した勇者たち、青空にガッツポーズ素晴らしいです。
登頂おめでとう❗️
そしてお疲れさまでした。
今後も会のアルピニズムを継承し泉州労山の発展に尽力願います。